
朝から巨大ガメを発見したと、
テンション爆上がりしていた桑原です。(添付写真中央)
代表取締役にも見せようと、
車で連れだして披露しところ…
さてさて、今日は社員のやる気について。
自己決定理論はご存じでしょうか?
これは、社員のやる気には次の3つの要素が大事だという理論です。
1.自立性(自由や権限があるかどうか)
2.有能性(仕事の難易度が適切かどうか)
3.関係性(社内での人間関係は良好かどうか)
今日は3つのうち、1.自立性について
ハーバード大学の研究をご紹介したいと思います。
{仮説}
研究者が今回調べた仮説がこちら!
「コントロールの欲求(自由)を奪うと
人間にめちゃくちゃストレスがかかるのではないか?」
{結論}
結論から申し上げますと
研究者の予想通り、めちゃくちゃストレスを感じるのですが
なんと、生命を脅かすレベルでのストレス反応があったそうです。
{内容}
何をしたのか?
地域の老人ホームの入居者に「観葉植物」を配りました。(自然はいいですよ♪)
この時にグループを2つに分け、別々に配りました。
Aのグループ:自立性を与えられたグループ
「植物の世話は、自分で行ってください」とお願いしました。
Bのグループ:自立性を与えなかったグループ
「植物の世話は、【職員】が行います」と伝えたました。
※これらの言葉以外は全く同じ渡し方をしております。
{結果}
6か月後どうなったか。
6か月間の間に入所者が亡くなられた割合
Aのグループ 30%
Bのグループ 15%
と、死亡率に影響が出たわけです。
{追試研究}
ただ、これだけでは完全に証明できたわけではないので
次に、Aのグループをさらに2つに分けて追加で研究を実施。
{内容}
学生と定期的に面談をしてもらいました。
この時、「学生のもとに、入居者が訪問する」スタンスを取ったうえで。
A-1のグループ:自立性を与えられたグループ
訪問日時を滞在時間を自分で決めてもらいました。
A-2のグループ:自立性を与えられなかったグループ
訪問日時を研究者が指定しました。
{結果}
2か月後
A-1はA-2よりも
・主観的な幸福度が高く
・健康的、活動的な行動が多く
・薬の服用量も少なかった
という結果が出ました。
これらの結果から
自立性の欠如は、
ストレスだけでなく健康や活動量に影響を及ぼし
死亡リスクにまで高める可能性が示唆されました。
{実はまだある意外な結果}
これは研究者が意図していたわけではありません。
研究が終わって数か月後に
研究者のもとに施設職員から連絡が入りました。
その内容が…
研究が終わってから、
A-1のグループの死亡率だけが
A-2のグループ・Bのグループよりも
極端に多くなっている。
つまり、何が起きたかというと
A-1のグループは、
研究中は自立性を与えられて良い効果を得ていました。
しかし、研究が終わった途端に
与えられた自立性が奪われたことで、元の状態に戻るのではなく
自立性が失われた状態に陥ってしまったわけです。
例えば、
今まで恋愛経験がない人は、恋人いなくてもダメージなかったけど
初めて恋人ができた後に失恋したら、めっちゃ辛い!みたいな感じです。
このように
社員のストレスや健康、主観的な幸福度、モチベーションを高めるために
主体性の影響はかなり大きい。
しかし、一度与えた主体性を奪うと、
元の状態以上に悪化するリスクがあるということが示唆されています。
【簡単に主体性を与える方法】
費用が掛からず、簡単に社員の主体性を上げる方法・・・
それは、「自分の役職名を自分で決めされる」という方法になります。
※長くなったので、詳しくはまた別の機会で☆
以上、自己決定理論の自立性に関する内容でした。
あ、最後に亀の話ですが、
代表を連れ出して披露したところ…
あれは亀ではなくただの袋でした。
いや、マジで僕は亀だと思い込んでいたので
亀にしか見えなかったのですが…
人間の思い込みって怖いですね。
めちゃくちゃバカにされました(笑)
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