前回のブログで四分割方を紹介したところ
「ない」ものについて考えるのが面倒で
そこまで考えないといけないのですか?という質問がありました。
A.17 考えないと、間違った情報を信じてしまう恐れがあるので
「ない」ものについても考えた方がいいですよ。というのが回答になります。
「ある」ものついてしか考えないとどういう間違いを犯すのか。
例えば、二日酔いはなぜ起こるのか?というテーマで考えてみたとします。
自分がどんな時に二日酔いになるのかなぁ・・・。と。
1日目
今日はウォッカを飲みながら、ステーキを食べた。すると翌朝二日酔いになった。
2日目
今日はビールを飲みながら、ステーキを食べた。すると翌朝二日酔いになった。
3日目
今日は日本酒を飲みながら、ステーキを食べた。すると翌朝二日酔いになった。
3日間で共通していたことは、ステーキを食べたこと。
従って、ステーキを食べるという行動は二日酔いの原因である。
さぁ、この結論についてどう思いますか?
そんなバカな!!と思いますよね?
これが「ない」を無視した思考による落とし穴です。
では、「ない」を考慮したらどうなるのか?
ステーキを無くす(または別のものに置き換える)必要があります。
4日目
今日は日本酒を飲んだが、ステーキは食べなかった。すると翌朝二日酔いになった。
このように「ない」を考慮することで
ステーキが二日酔いの原因でないことがはっきりします。
ちなみに、
今回は、アルコールを摂取すると二日酔いになるという前提で話をしておりますので
実際は
A.アルコール + ステーキ = 二日酔い
B.アルコール + ステーキ = 二日酔いしない
C.アルコールのみ(ステーキ無し) = 二日酔い
D.アルコールのみ(ステーキ無し) = 二日酔いしない
という4分割方で思考しなければなりません。
あとはステーキが二日酔いに影響があるのかは
A÷(A+B) と C÷(C+D)に有意差が出たら成立となります。
※有意差とは、統計的に意味がある差のことを言います。
例えば、ステーキ有り100日間、ステーキ無し100日間テストを行ったとして
(アルコールの量は200日間同じ)
A.60日(二日酔いなった)
B.40日(二日酔いならなかった)
C.61日(二日酔いなった)
D.39日(二日酔いならなかった)
A÷(A+B)・・・ 60÷(60+40)=60% ①
C÷(C+D)・・・ 61÷(61+39)=61% ②
①と②は有意差がないので、ステーキは二日酔いに影響しないと判断できるわけです。
日常生活で、数式を使って計算するのは現実的ではありませんが
「ない」ものについて思考するだけでも効果がありますので
一度、試してみてはいかがでしょうか?
例:
今日行くお店は、グーグルレビューで★が3つしかなく
あまり良い評価が書かれていない。
この店はイマイチなんじゃないか・・・。
「ない」ものは?
レビューを書いていない人の評価。
これに気づくだけで
レビューを書く人ってどんな人だろう?
レビューを書かない人ってどんな人だろう?
このレビューはお客さん全ての意見を網羅しているわけではなく
極々一部の人の意見でしかない。
みたいに考えられるようになります。
(と、言いながら僕はグーグルレビュー信者ですが)
それではまたねノシ
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